福島原発:名もなき50名のヒーローたち。

おとといから、福島の原発で働いている方々の事が頭から離れない。NYタイムスでちょうどそんな記事を見つけたので、下記翻訳した。なぜに日本ではこういった記事やニュースを流さないのか。なぜ一般国民を代表する(??)マスコミVS東電といったような構図を描くような報道をするのか。
そんな中、そういったこととは全て関係なく、文字通り命を捨てて福島第一原発で必死に最悪の事態を防ごうと働く50名。彼らをフルサポートすることが我々が唯一できることなのに、東電も官邸もマスコミも足を引っ張り合っているよう。50名の実態をマスコミが広めれば、きっと違う対応になっていくはず。そんな思いを込めて翻訳したので、どんどん広げていって欲しい。
うえの写真をよく見てほしい。こんな壊れまくったところに1秒たりともいたくなんていない。彼らを現場に踏みとどませているものとはなんなんだろう。
ちなみに現在は福島第一原発を180名体制にしたという報告も出ている。(16日17時半現在)いずれにせよ、この180名全員がヒーローであることは間違いない。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=at8njoEjmmq4
福島第一原発の最後の砦;50名の作業員たち
50名の技術者がいまなお福島第一原発の現場で勇敢に放射線や火災に立ち向かっている。今や現場に残されているのはこの50名だけであり、この50名が最悪の事態を防ぐ我々最後の頼みの綱なのだ。
彼らが身にまとう真っ白いフルボティスーツは放射能に対してほとんど防御にならない上、蒸し暑い。そして重い酸素ボンベを背負い、呼吸が困難なマスクをつけ、炉から漏れる水素ガスが空気に触れるたび起こす爆発音が定期的に聞こえる中、彼らは真っ暗闇の迷宮のような施設内部をたった一本の懐中電灯で這い回っている。
彼らは現場に残ることを決めた名も無き50名の技術者である。彼らは志願したのか、それとも命令されたのか、すでに一部溶融し放射線を放出している危険な炉へと海水を注入し、甚大な被害を起こすメルトダウンを防ぐために働き続けることを決めたのだ。
彼らは防災用のポンプを代用し、火曜日、水曜日ともに既にほぼ崩壊している第一、第二、第三の炉へ海水を絶え間なく流し込むためにあらゆる手を尽くしていた。そんな彼らを迎えたのは第四炉での火災だった。
彼ら技術者らに求められる「犠牲」がどんどんとエスカレートしていく中、その事実はまだ明確にマスコミを通して国民に認識されていない。政府は火曜日に原子炉で働く作業員が被ばく可能な法定線量制限を100ミリシーベルトから25ミリシーベルトへ引き上げた。これは米国で許容されている5倍の数値である。
この変更はつまり、技術者が現場に居ることが出来る時間が長くなるということだ。小宮山洋子大臣は「作業員の安全を考えるとこれ以上制限値を上げることは考えられない」と伝えている。
東電はこの間、現場で働く社員に関していっさいの発言を控えている。どの程度の線量を浴びてもかまわないのか、どういった健康リスクがあるのかなど、いっさいの情報を出していない。
東電が公表しているわずかな情報を縫い合わせると、厳しい状況が浮かび上がる。この間5名の作業員が死亡し、22名が負傷、2名が行方不明。ある作業員は急激な胸の痛みを訴えて入院、またある作業員は作業中に被ばくし、治療を受けている。第三原子炉の爆発では11名が負傷した。
原子炉で働く人々は、自分たちの職業が消防士や軍隊のエリート部隊のような強い団結力と絆で結ばれているという。ランチの会話では有事の際にどうするかといったことが話題にのぼることが多いという。
「自分の家族へはすぐに逃げろと伝えるが、最後まで自分の持ち場は離れない。」米国の3つの原子炉で13年間働いていたマイケルフリードランダーさんはいう。
「家族の安全や健康について一番心配なのは間違いないが、それでも持ち場を離れないという義務がある。ともに現場で働く同士は兄弟のような絆で結ばれている。そこには強い忠誠心にも似た感覚がある」という。
原発の管理会社はとてつもないリスクを背負っている。東電は火曜日に放射能が上昇した際、750名の社員を現場から避難させ、50名の技術者だけ残した。米国のGeneral Electricの原子炉では通常業務で12、3名の作業員が付いていることを考えると、それよりわずかに多い程度の人数しかいま福島の原発にいないことがわかる。
福島第一原発はチェルノブイリと比較されやすいが、汚染規模でいえば比較にはならない。チェルノブイリでは放射性物質は10日間にわたって大量に噴出した。しかし作業員たちは同じような「絆」があったようだ。
チェルノブイリの作業員や消防員のほとんどは、放射能によるリスクを完全に理解していたかどうかは別だが、溶融し爆発した原子炉の被害を最小限に食い止めようと現場に残ることを決めた。
彼らは直後3ヶ月で28人が死亡、その他大勢が放射能により被害を被った。かれらが浴びた放射能は現在福島第一原発で報告されている数値よりはるかに大きいものだった。
東電も政府も現在までに、作業員や技術者たちが作業している原子炉に近いエリアの放射能の数値を明らかにはしていない。
原子力の専門家はいまのところ、ほとんどの放射能物質は格納庫の中に閉じ込められているようだが、内部はすでに線量が高すぎて、作業できる環境にない。
神戸大学の石橋克彦教授は「高い線量の環境下は1作業員あたり1分程度しか作業が出来ないだろう」としている。
東電はこの50名の名前やそのほかの情報を公開していない上、どのように休憩を取らせたりしているなどスタッフィングに関しても発言していない。
(途中割愛)
チェルノブイリで「清掃作業」を行った人数は60万人にのぼる。浴びる線量を制限するために汚染エリアに限られた時間だけ作業し、すぐに撤退する、という方法を取ることで各個人は少ない線量で済んだとされている。
原発の労働者について詳しく知りたい方はこちらのリンクを。
http://www.nuketext.org/roudousha.html
YOUTUBEの英国channel4の原発労働者についてのドキュメンタリー(95年)はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus
パート1−3まであります。
また原発について電力会社で実際に指揮をしていた人の話はこちら
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
ちなみに、現在、人員を募集中らしい。
http://hamusoku.com/archives/4292362.html
Keith Bradsher reported from Hong Kong, and Hiroko Tabuchi from Tokyo. Denise Grady contributed reporting from New York, and Matthew L. Wald from Washington.
元記事はこちら Workers at Fukushima Plant Brave Radiation and Fire - http://nyti.ms/hylSTr